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Title and Abstract 2

Posted on May 31, 2014 by proedit

前回は、論文のタイトルとアブストラクトについて、特にタイトルの意義とキ−ポイントをBioMed Centralの指針を参照にまとめてみました。
今回はその続きで、アブストラクトについてみてみます。
よくありがちなのは、本文のそれぞれのセクションの要点をそのまま抜粋、あるいは引用するパターンです。それはそれでうまくいけばいいのですが、作成したアブストラクトを読んでみて、研究の最も重要な側面が浮き彫りになっていない、もしくは、重要点が明らかになっていないという場合は修正が必要です。例えば、その目的に寄与しない背景、方法、結果はばっさりと省いてしまうことです。つまり、アブストラクトは、身を削って書き上げた論文を、最後にまとめてしまえばいい、簡単だ、と思われがちですが、実際は、論文の様々な側面を批評的にみることを要し、そのなかからアブストラクトで言及するに値するもののみを、適量、適切な背景、方法、結果を加えて簡潔にまとめていくという、難しい作業であるということになります。もし、論文の主旨がいくつもあったり、はっきりしなかったり、幾重にもなっていたりする(つまり論文自体がうまくまとめられていない)段階でアブストラクトをまとめるとなると、その作業はさらに困難になります。校正者からみても、アブストラクトと本文が微妙にくいちがっている、ということは多々あります。
テクニカルな面からのキーポイントは、まず第一に、長さをきちんと把握することです。構成、字数に関してはきちんとガイドライン(提出先の)で決められています。削っていく作業は以外に難しいものです。次に、タイトルと同様に、シンプルな用語、よく使われる組み合わせを意識的に使いつつも、タイトルで使われるものの同義語、類語を使用することがすすめられています。例えば、もし、タイトルに”stillbirths” という用語が含まれていたら、”perinatal deaths”をアブストラクトでは用いる、といったようにです。更に、論文の際立ったポイントがきちんと一貫して述べられているかチェックすることです。単略語、参照文献(またはそれを必要とするような文章)を避けることも基本的なポイントです。
最後に、おすすめするのは誰かに読んでもらうことです。分野の違う人に読んでもらうと、分かりにくいところがはっきりします。説明する際言葉にすることで、考えがまとまり、さらにはっきりと書きたい内容がわかってくるという利点もあると思います。

英文校正 • 医学翻訳 のPEJブログより

Title and Abstract

Posted on May 20, 2014 by proedit

論文のタイトルとアブストラクトについてです。
Peer review の際にまず最初に、レビューアーは、これらにもとづいてその論文の査読に加わるかどうかを決定します。いざ、論文が出版されるとさらに多くの人がタイトルおよびアブストラクトを目にすることになるのですが、この割合は論文全体に目を通す人の割合をはるかに超えています。そのうちほとんどの人がそのアブストラクトを読むのが最初のただ1度きりということも多いと考えられます。したがって、読者の注意を引くためにも、タイトルは簡潔で的確であるべきで、アブストラクトは、正確に研究を反映し、なおかつ読みやすいものでなくてはなりません。
BioMed Central のウェブサイトに、そのようなことをふまえ、タイトル/アブストラクトに関するコツが述べられているので参考にまとめてみました。
まず、タイトルですが、データベースによってはタイトルのみでサーチがなされることも踏まえると、正確性、情報性、完全性の三つがポイントとなります。
限られた字数のなかでどれだけでも詳しく表現するためには、一般的な用語よりもより具体的な用語を使用するべきでしょう。薬剤の種類ではなく、実際の名前を用いる、などです。その一方で、なるべく簡潔で、一般的に使用されている表現の組み合わせを考慮することです。例としては、”juvenile delinquency” vs. “delinquency amongst juveniles” があげられています(前者のほうが一般的)。次のポイントは、ジャーナルによってはガイドラインではっきりと禁止されている場合も多いのですが、多くの著者があまり気にせずに省略形、略称を組み入れていますが、これは避けるべきです。分野によってちがう用語を示すこともあり、また、誤解を招くことも多いからです。
うまくタイトルをつけるのは難しいようですが、最終的にこれらの要点を踏まえることがとても重要となります。注意さえすれば簡単に実践できることなので覚えておくといいと思います。
次はアブストラクトに進みます。

英文校正 • 医学翻訳 のPEJブログより
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