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スタイルガイド

Posted on April 6, 2018 by proedit

ある論文の投稿規程チェックをする際、Wiley出版社の “Wiley-Blackwell Publishing House Style Guide” を確認する機会がありました。細かい文法上の注意など、改めて確認する良い機会でした。

スタイルガイド(スタイルマニュアル、スタイルブック)とは、統一された “style” や “formatting”が、
各ドキュメント内、また、すべての出版物をとおして保たれるよう、出版社や学術雑誌などが、手引きとして作成(あるいは推薦)しているものです。
これらの規定は、ある機関が独自で用意している場合、ハウススタイルと呼ばれます。
例えば、BBC は、”The BBC News Style Guide”、Microsoft社は、”Microsoft Manual of Style for Technical publication” と、独自の house guide を作成しています。
ライターは各自これらに従うので、ニュースや、テクニカルドキュメント上の、言葉遣い、文体、スペリング、句読点、時制などが、一定のスタンダードに沿って統一されます。
また、ジャーナルによっては、エディター(copy editor)が、例えば、テキスト・図表が、分野に精通していないリーダーにも読みやすく明瞭であるよう、ハウススタイルにしたがって校正することもあります。

そこでここでは一般的なスタイルブックを紹介します。
まず、アメリカで一般的に、一番参考とされているのは、The Elements of Style です。
前にも紹介したことがありますが、アメリカでもっとも影響のある100冊の本の一冊されるほど、
分野や年を超えて使用されているのがこのライティングスタイルガイドです。
学術雑誌、特に医学系で役に立つのは、CSE style (The Council of Science Editors)、AMA (American Medical Association Manual of Style: A Guide for Authors and Editors)、APA (Publication Manual of the American Psychological Association) の3つでしょうか。
ジャーナルによっては独自のスタイルに関するガイドラインを設定していますが、それらに含まれない部分は、これらのスタイルガイドを参照するように、という表記をよく見かけます。
(例:”follow AMA style unless otherwise specified herein” or “for issues not addressed herein, follow APA style”).

ただし、出版社が同じでもジャーナルによって従うべきとされるスタイルが異なるのが現状です。
基本的に、サブミッションにあたっては、Author Guidelines の規定にしたがって論文を作成することになります。
これは、各ジャーナルのウェブサイトの、”Author Instruction” をたどれば、すぐに見つかります。
細かい規定(フォント、ページ・ライン番号の入れ方や、マージンやタブの設定など)から、
語数や図表、参照文献数のリミット、各セクションのまとめ方までが詳細に指示されています。
これらは最終的に投稿するにあたってきちんと準拠していることが求められるので、
早い段階からチェックしておくことをおすすめします。


英文校正 • 医学翻訳 のPEJブログより
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