スペリング
Posted on January 26, 2013 by proedit
ご存知のとおり、アメリカ英語とイギリス英語とでは、発音のみならず、綴りも微妙に違っています。主なものをあげると、
centre (British): center (US)
colour (British): color (US)
analogue (British): analog (US)
analyse (British): analyze (US)
といった感じになりますが、一般的に “-re” ”-our” ”-ize or -ise” “-yse” で終わる単語 には注意が必要です。他にも、”母音+l” で終わる単語の語尾変化が、イギリス英語では travelled/ travelling/ traveller なのに対し、アメリカ英語では traveled/ traveling/ traveler だとか、重母音 “ae/or” はアメリカ英語では”e”になる(leukaemia vs. leukemia, oestrogen vs. estrogen) といった違いもあります。
基本的に論文ではどちらかに統一することになっています。ジャーナルによっては指定される場合もあります。重要なのは混ぜない、ということです。では、組織の正式英語名の場合はどうなるのでしょうか。例えば、MHLW (Ministry of Health, Labour and Welfare) 、厚生労働省の正式英語名ですが、イギリス英語綴りですね。この場合、特定名詞だから変えない、という立場と、アメリカ英語で書かれた文章だったらアメリカ風に統一するべきだ、という立場と二つあるようです。ちなみに、あるアメリカの新聞では、イギリス英語の綴りは正式名を含めてアメリカ英語に直されていました(Department of Labour -> Department of Labor)。別の例で、”Centre” についても同じことが言えます。正式名内で Centre をそのまま使用して、文章内で、this center is… などと続けることになったりすると一瞬悩みます。この件に関して特定のルールなど、存在するのでしょうか?