ピーマン

Posted on July 20, 2014 by proedit


多くのカタカナの野菜が実は英語起源でないということに、英語圏にいってはじめてきづかれる方も多いのではないのでしょうか?

例えば、ピーマン。

アメリカの野菜売り場でみられるそれが、日本のものよりもずいぶん大きいことに誰もがびっくりするのですが、味はかわりません。Bell pepperと呼ばれています。 ベルペッパーは、赤や黄色やオレンジのもあるのですが、これらは、パプリカ、という名称のほうが馴染みがあるかもしれません。色によって区別され、ピーマンはだから、Green pepperと呼ばれます。同様に、パプリカは、Red pepper、Yellow pepper、となります。パプリカも、ピーマンも、ナス科のトウガラシ属トウガラシの一栽培品種です。厳密には同じ品種ではないらしく、パプリカ(Paprika)は、学名:Capsicum annuum L. ‘grossum’、ピーマンは、学名:Capsicum annuum L. var. ‘grossum’とあります。

ピーマンの語源としては、ピメント(piment(o)/pimiento, or cherry pepper)があげられていますが、ペッパーという呼び名に関しては、トウガラシつながりで、Chili pepperからきているようです。ただ、これも、peppercorn(コショウの実)がスパイスの代表的かつ貴重品であった時代にいろんなスパイスをすべて”pepper”とよんでいたことに関連するそうで、名称と形状、あるいは分類上のそれ以外のつながりはなさそうです。

ピーマンはだから、そのまま英語で書けそうですが、正しい英語のスペリングは、ありません。


英文校正 • 医学翻訳 のPEJブログより