International Prototype of the Kilogram (IPK)

Posted on November 17, 2018 by proedit


昨日(2018年11月16日)をもってキログラムの定義が変わりました!

130年を経ての改定です。

今後、質量はプランク定数によって定義されることになります。

これまで使われてきた基準は、International Prototype of the Kilogram (IPK) – 国際キログラム原器 –

と呼ばれるものでした。

1889年に当時の最高の技術で造られた platinum and iridium (白金90%イリジウム10%)の合金で、“Grande K” (Big K) と称され、国際度量衡局(BIPM)で厳重に保管されています。


…Sealed under a trio of nested glass bell jars, a gleaming metal cylinder sits in a temperature-controlled vault in the bowels of the International Bureau of Weights and Measures in Sèvres, France. Dubbed Le Grande K, or Big K, this lonely hunk of platinum and iridium has defined mass around the globe for more than a century—from bathroom scales to medical lab balances….

(抜粋 National Geographic <https://www.nationalgeographic.com/science/2018/11/kilogram-forever-changed-why-mass-matters/>)

3重ガラスケースにおさめられ厳重に管理されてきたIPKは、日本のメディアでは、「ご本蔵」という言葉が使われていました。

昨日の国際度量衡総会では、質量の単位の他に4つの単位の定義が改定されたのですが*、これらの新しい定義は、世界計量記念日に合わせて、来年5月20日から適用されるということです。

今回の決定は、一般の人たちの日常生活には直接影響しません。

しかし、他の7つのSI基本単位が「普遍的な物理量」に基づく定義であるのに対しに、キログラムだけ「人工物に依存」する単位として残っていたので、今回の改定の結果、基本的な7つの単位の定義はすべて、理論上変化しないものになります。

計算の正確性が増すだけでなく、政府や国際機関に頼ることなく、”fundamental truth of the universe” に依存したものになるという意味でも重大なチェンジです。

参照 Nature: http://www.npl.co.uk/news/codata-paper-outlines-changes-to-four-fundamental-constants-of-nature
*The updated values of four fundamental constants of nature (the Planck constant, the Boltzmann constant, the Avogadro number, and the value of the charge of an electron) is described in a paper by the Committee on Data for Science and Technology (CODATA)


英文校正 • 医学翻訳 のPEJブログより.